蝶追人

~美しい日本の蝶の生態写真を撮影しています~

イワカワシジミ

南西諸島に生息する美しい蝶です。

幼虫はクチナシを食べます。

翅裏は美しいパステルグリーン。

 

出会いは少ない蝶で、今回運よく新鮮な雌と出会うことができました。

 

雄も見かけましたがゆっくりとは撮影させてもらえませんでした。

 

クロマダラソテツシジミ

以前は本州に生息していなかった南国の蝶です。

今でも迷蝶あつかいですが、ここ数年は毎年秋には関西でも見る事が出来ます。

夏ごろから徐々に北上し秋には本州まで生息域を広げます。幼虫の食草が蘇鉄なのでいたるところにエサはありますからあちらこちらで世代をつなぎますが、冬は越すことはないため12月頃には途絶えてしまいます。

高温期の装いから低温期へ移行する時期の中間期型、この頃の♀が最も美しい

低温期の装いも。

こちらは新鮮な♂

海沿いの公園で発生している。









シルビアシジミの青い翅表

今年はシルビアシジミの青い翅表をきちんと撮影できていなかったので近場のセイヨウミヤコグサのポイントへ行ってきました。
時期が良かったようで新鮮なシルビアシジミを堪能することができました。
シルビシジミは幼虫の食草であるミヤコグサやセイヨウミヤコグサが生える限られた場所に細々と生息しています。
ヤマトシジミやルリシジミを本種と間違われることが多いようですが、どこにでもいるヤマトシジミやルリシジミとは違い、こちらは絶滅危惧Ⅰ類の希少種。
鳥で例えればイヌワシクマタカヤンバルクイナと同じランクです。
”散歩中に偶然は発見!” なんてことはまずないでしょう。

シルビアシジミ 低温期♂の青い翅表

 

タンポポでの吸蜜

セイヨウミヤコグサにとまるシルビアシジミ

シルビアシジミの♀ 漆黒の翅表に乗った青鱗が輝く

シルビアシジミ♂の開翅

シルビアシジミ♂の開翅

シルビアシジミ♂の開翅

シルビアシジミ♂の開翅

シルビアシジミ♂の開翅

シルビアシジミ♂の開翅

シルビアシジミ♂の開翅

 

食草のセイヨウミヤコグサの花で交尾するシルビアシジミ

 











クロツバメシジミ(後翅裏面亜外縁赤斑消失型)

岩場に生息し、ツメレンゲなどのベンケイソウ科の植物を食草とする可憐な蝶。

国内では東日本亜種、西日本亜種、九州沿岸亜種の3亜種に分類される。

特に九州沿岸亜種はタイトゴメを食草とする”海クロツ”と呼ばれる個体群が鮮やかな斑紋を持ち美しい。

さらにその中で九州沿岸部の一部では後翅裏面亜外縁の赤斑が消失する個体が見られる。通称”クロクロツ”と呼ばれるこの変異個体に会いに行ってきた。

 

後翅亜外縁の赤斑が消失し、青燐が際立つ美麗個体。

 

前翅にまで 青白紋列が広がる。

ハマゴウで吸蜜する別個体

 

 

砂地にとまる別個体

 

生息地の玄界灘の海岸

 

シルビアシジミ(白化型)

本種は全国的には減少が著しく絶滅危惧Ⅰ類に分類される蝶。

幸い私の地元でも生息しているが、わざわざ四国まで撮影に行ったのはこの地域で稀に翅裏の楔型紋が消失する白化型が見られるため。

今回は幸いにもお目当ての白化型を撮影することに成功。

シルビアシジミ(白化型) 当地特有の地域変異

 

当日撮影したノーマル個体

こちらは別個体、この日は2頭の白化型と出会えた。

このような河川堤防が生息地。